浄土宗総本山の知恩院に行ってきました。
国宝である本堂(御影堂)が2020年春まで大修理中であるためか、人が少なく、ゆっくりと観光できる状態になっています。
近くにある八坂神社の方が有名観光地だと思いますが、八坂神社 → 円山公園 → 知恩院と続いていますので、知恩院まで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?
浄土宗総本山『知恩院』
知恩院とは?
知恩院とは、歴史の授業で出てきた覚えがある「法然」が開いた宗派である浄土宗の総本山です。
法然は平安時代末期から鎌倉時代初期(1133年~1212年)の僧であり、比叡山延暦寺で修行した後、阿弥陀仏の誓いを信じて「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えれば死後は平等に往生できるという教え(浄土宗)を説きました。
元々、現在の知恩院のあたりには、法然の暮らした住居や、法然の廟(死後に祀られた宗教施設)がありましたが、戦乱や火災により消失しています。
現存の知恩院の三門や本堂は江戸時代に入ってから建設されたもので、浄土宗徒であった徳川家によって作られました。
徳川家が知恩院に注力したのは、単に浄土宗徒であるというだけではなく、京都における徳川家の拠点にするとともに京都御所を見下ろし朝廷を牽制する政治的背景があったとも考えられています。
以上、歴史のお勉強でした!
知恩院道
祇園の交差点が有名な東大路通から知恩院三門をつないでいる知恩院道です。
綺麗に整備されており、奥の方に立派な三門が見えます。
八坂神社 → 円山公園 → 知恩院というルートを通る場合は知恩院道は通らないことになるのですが、この道もとても気持ちの良い場所なので、散歩がてらぜひ歩いてみてください。
三門(国宝)
三門に掲げられている「華頂山」というのは、知恩院の山号(仏教寺院に付ける称号)です。
国宝の三門なので当たり前かもしれませんが、余りの大きさと歴史的な重みに圧倒されます。
三門と言えば南禅寺のものも有名ですが、知恩院の三門も負けず劣らずです。
南禅寺よりも知恩院の三門の方がスゴイかも!
本堂(御影堂)は2020年春まで大修理中
知恩院の手水場はこんな感じ。
本堂が大修理中だからか、冬だからかは分かりませんが、ほとんど観光客はいませんでした。
のんびり見て回れます。
▼知恩院境内案内図
国宝の本堂(御影堂)は、屋根瓦の全面葺き替え、破損箇所の補修、耐震補強等の大修理を行っています。
2019年3月に工事は完了予定ですが、その後も堂内設備工事等を行い、2020年春まで参拝できない状態となります。
アクセス
基本情報
住所:〒605-8686 京都府京都市東山区林下町400
営業時間:午前6時から午後4時まで開門しています。(2月の開閉門時間)
最寄駅は地下鉄東西線の東山駅で、徒歩10分ほどです。その他、京阪本線祇園四条駅からは徒歩13分、阪急京都線河原町駅からは徒歩17分です。
Webサイト
知恩院Webサイト:https://www.chion-in.or.jp/
駐車場
駐車場はありません。