北野天満宮の近くの上七軒にある中華の名店『糸仙』に行ってきました。かなりの有名店で舞妓さんの行きつけ&遠方からわざわざやってくる方も多いということで、ネットで調べたら要予約。早速、予約してみることに…
早めの予約がマスト!子連れもOK
あの、子連れなんですが…
よく「京都の町中華の名店」と声高らかに謳われていることもあって、1歳児の子連れである我々にとっては少し尻込みするお店でした。とりあえず電話してみよう!
ということで子連れである旨を念のため電話で伝えたところ、何のよどみもなく、あっさり予約受付に進んでいただけて、ほっと胸をなで下ろしました。
1ヶ月先まで予約が埋まっていた!
しかし…早くて1ヶ月先しか空きがないと言われ仰天。昼営業をやっていないこともあり、比較的予約はとりづらいかもしれません。
結局、1ヶ月先の金曜夜に予約を入れました。
週末以外の空きについては聞いていないので分かりませんが、人気店ですので早めの予約は必須かと思います。
いざ入店!
『糸仙』は風情ある上七軒の茶屋街にある
家からだと小さな子供連れで歩くには遠く、バスで行くには微妙に不便な場所ということで、タクシーで乗り付けました。
『糸仙』がある上七軒(かみしちけん)は、毎年春に上七軒歌舞練場で「北野をどり」が上演される由緒正しい花街です。お茶屋さんが並ぶ、石畳の風情ある通りをタクシーで進みます。
京都に住んでいるとはいえ、お店に入る前からTHE京都な風景、アトラクション感があって気分が高まります。
看板が見えた…!なんかフォントが素敵です。
店前に「本日は予約のお客様のみで営業」とありますね。やっぱり、ほぼ毎日貼ってあるのだろうか…。
『糸仙』は北野天満宮から300メートル
京都の有名な観光名所でもある北野天満宮から『糸仙』までは約300メートルほどです。
京都観光の際は、予約の取りづらい『糸仙』にまず予約して、その日合わせで北野天満宮で観光するというコースがいいかもしれません。
ついに “黄金色に輝く酢豚” を実食!
春巻き 880円
噂のからしそばを食べに『広東料理 鳳泉』に行った際にも、我々の想像とはひと味違う春巻きが出てきましたが、『糸仙』も『広東料理 鳳泉』と同じ、「京都町中華特有の春巻き」でした。
サクッとして美味い。野菜の甘い旨みを感じます。『広東料理 鳳泉』の春巻きを食べたときも思いましたが、この「京都町中華春巻き」は、酢醤油よりも、からしをちょこっとつけて食べるくらいの方が、サクサク感を味わえるし、春巻きそのものの味が良く分かるかもしれません。
焼売 500円
ふわふわの焼売。シンプルなはずなのに奥深い味わい。
あんかけ焼きそば 800円
具のバリエーションがすごい!ボリューム満点。
すぶた 850円
某雑誌で“キラキラ輝く黄金色の酢豚”みたいな紹介をされていた逸品。「人気メニューだとは思うけど、そんな大げさな…」と侮ってました。
え!この餡、ホントに輝いてるじゃん…!
雑誌のカメラマンじゃない素人が撮っても、こんなに輝く餡。美味い。何の変哲もない豚肉と餡ですが、そこはかとない上品さ。頑張っても語彙が足りませんが、例えると「オーラのある料理を初めて見た」というのが感想です。さすが看板メニュー。
やきめし 550円
前段のすぶたをさんざん褒めちぎりましたが、最も語りたいのは実はこの「やきめし」なのです。
京都の町中華のお店では「チャーハン」ではなく「やきめし」の表記をよく見かける気がする…
ということで、そもそも「チャーハン」と「やきめし」の違いが曖昧だったので調べてみたのですが、諸説あり。
という説や、
という説や、
という説など。確かに、全部、間違ってはいない気がする…。
中華料理屋では必ず「チャーハン」(「やきめし」含む)を頼む夫婦ですが、『糸仙』の「やきめし」は格別でした。醤油の香ばしさが奥深い味わい。油加減もベストなチャーハン。噛みしめるほどに味が出てくる不思議なやきめしでした。
うまっ!
今まで食べた「チャーハン」および「やきめし」の僕的ランキングで、過去イチの可能性がある…
確かに、最初に米と具材にしっかりと味をしみこませている気がする!これが「やきめし」たるゆえんかな?
杏仁豆腐 400円
締めくくりはデザート。この杏仁豆腐、ただ者じゃありませんでした…。
杏仁豆腐自体が美味しいのですが、この周りにちらしてあるゼリーと真ん中の謎草(何なのかはまったくわからず。ゼリーはちょっと癖のある味)のマリアージュが上品この上ない。
杏仁豆腐ひとつとっても、こういうちょっとした差が『糸仙』を名店にしていると感じるほど。食べなきゃもったいないです。
この記事の最初に書きたかったくらい美味い!
1ヶ月先でも、諦めず予約すべき店『糸仙』
今まで行って、このブログにも書いた京都町中華の有名店だと、『マルシン飯店』『中華のサカイ 本店』『みその橋サカイ』『広東料理 鳳泉』などをざっと思い出すのですが、『糸仙』は最も感動したお店だったかもしれません。どの店も価格帯はそこまで大きく変わらないのですが、『糸仙』は特別な上品さを兼ね備えた店でした。京都にお越しの際は是非、諦めずに予約して行って欲しいお店でした。
アクセス
基本情報
住所:〒602-8381 京都府京都市上京区今出川通七本松西入真盛町729−16
営業時間:17時30分~21時00分(火曜・水曜定休)
電話番号:0754638172
駐車場
駐車場はありません。