今出川というか出町柳というか、出町桝形商店街を出てすぐのところにある、そば処『司津屋』に行ってきました。
司津屋=しづやと読みますが、京都の有名パン屋である志津屋=しずやと被っちゃってますね。
そんな若干Google検索しにくい『司津屋』ですが、おそばは非常に美味しく、なぜかペッパーくんやタブレット注文を導入しているほどIT力が高く、アニメ「有頂天家族」でモデルになっていたりと、情報量過多な感じのお店です。
順番にご紹介していきます!
IT力の高いおそば屋さん
出迎えはペッパーくん
おそば屋さんに入っていってペッパーくんが居るというのは、びっくりする人も多いのではないでしょうか。
違和感がすごい・・・!
最近のペッパーくんと言えば、使い方に困って放置されているものがほとんどという悲しい状況にあります。
しかしここのペッパーくんはしっかりと活躍(?)しています。というより、お店の方がしっかりと面倒を見ています。
僕たちが行ったときは、ペッパーくんはひたすら「このお店では若女将を募集しています。そこの人!手伝ってみませんか?」というようなことを話していました。
どうやら『司津屋』の息子さんたち(?)のお嫁さんを募集しているようです。
しかも動きが機敏。
なんかここのペッパーくんよく動くね?
あんなに活躍しているペッパーくんを見たのは久しぶりでした。
外国人の方もちょっと楽しそうにペッパーくんのしゃべる様子を聞いており(日本語なので何と言っているか分からないはずだが・・・)、結構やるなあと思いました。
メニューはタブレット
入口のペッパーくんに驚きましたが、このメニューにも驚きました。
おそば屋さんでタブレット注文とは!
メニューは2ページくらいしか無いのでタブレットでも十分選べますし、メニューを選んでうどんやそばに変更するというボタンも分かりやすいので、全く困りませんでした。
注文すると、厨房の方に送信されるらしく、それを見て店員さんたちが動き始めていました。
これなら選びやすいですし、いつでもすぐに注文できますし、聞き間違いも無いですし、なかなかITを使いこなしているお店だな~と感心しました。
ただし一方で、高齢の方にはウケは悪いかもしれませんね。店員さんとコミュニケーションをとって注文したいという人もいるでしょうし。
僕たちが行ったときに高齢の方も居ましたが、店員さんが横についてタブレットを操作して注文をとっていました。そこまで行くともはやタブレットである意味はないですが、タブレット操作になれないお客さんに対してもしっかりフォローしていて素晴らしいと思います。
古さと新しさの融合
そば屋さんというとどちらかというと古臭いイメージですが、ペッパーくんやタブレット注文など新しいITが融合されていて新感覚でした。
店員さんの中に若い方たちが多く(たぶん息子さんたち?)、そういうITが好きな方がいらっしゃるんでしょうね。
親父さんはしぶりながらも、お前たちの好きにせぇと言ったのではないかと、妄想が膨らんでしまいました。
『司津屋』のおそば
メニュー
改めて『司津屋』のおそばについてご紹介したいと思います。
メニューは2ページあり、写真のページがそばとうどんの単品、もう1ページにはご飯物や一品料理が記載されていました。
そばと丼のセットメニュー無いね・・・
そばと親子丼を食べたかった妻は若干がっかりしていました。
そばとうどんは全品どちらでも選べます。
妻は鳥なんばそば、僕は鳥天うどん(そばへ変更)を注文しました。
鳥なんばそば
鳥なんばそば 850円
関西らしい透き通ったつゆに、細くて柔らかめのそばが入っています。鳥なんばということで、鶏肉と九条ネギもどっさり。
大盛りもありましたが、普通盛りでも十分なボリュームです。
見た目的にも、味的にも、暖かいそばというより、にゅうめんという方がイメージが合うと思います。
鳥天うどん(そばへ変更)
鳥天うどん(そばへ変更) 880円
本来はうどんメニューですが、鳥天が食べたくなったので、鳥天そばにしました。
思った以上に鳥天が乗っていてボリューム満点です。
さらに意外だったのは、鳥なんばそばとはつゆが違うこと。元々うどんメニューだからでしょうか?かな~りとろみのあるつゆで、生姜入りなこともあってとても温まりました。
寒い冬にはオススメです。
『司津屋』のおそばを食べた感想
食べ比べつつ感想戦です。
鳥なんばそばを食べつつ、
鳥がジューシーで美味いね。
おそばがかなり柔らかめだけど、これはこれでイイ!
冷たいそば派、温かいうどん派だったけど、ここの温かいそばは美味い。
親子丼セットほしかったーーー!
鳥天うどん(そばへ変更)を食べつつ、
つゆがトロトロ!めっちゃあつい!
ほんとだ、鳥なんばそばとつゆ違うじゃん。
2種類のつゆが食べられてラッキー。
生姜がつゆにも鳥天にもよく合うから、いい仕事する。
つゆを吸った鳥天の衣が美味い!
どちらのおそばも美味しかったです。
僕たちは「冷たいそば派、温かいうどん派」だったので、温かいそばを食べることは滅多にないのですが、『司津屋』の温かいそばは新しい扉を開いたような美味しさでした。
これはアリだな~と思いました。
出町桝形商店街でランチするなら、そばなら『司津屋』、うどんなら『満寿形屋』ですね。
▼近くにあるうどん屋さん『満寿形屋』についてはコチラ
アニメ「有頂天家族」のモデルとなったお店
有頂天家族
「有頂天家族」は、人気作家の森見登美彦の原作で、TVアニメ化もされた作品です。
京都大学農学部卒ながら人気作家となった森見登美彦ですが、僕もいくつか作品を読んだり、TVアニメを見たりしていて、「有頂天家族」も見ていました。
京都に来る前だったので、地名や場面について感じることはなかったのですが、割と現実にモデルとなっている場所がたくさんあるそうです。
『司津屋』をモデルとしたそば屋がアニメ「有頂天家族」にも登場します。
アニメでは竹林亭
アニメでは「竹林亭」となっていますが、写真の『司津屋』の店構えとそっくりで登場します。
アニメ「有頂天家族」11話:捲土重来の回に出てきます。気になる方はNetflixで配信していますのでチェックしてみてください。
こういう実在するお店をモデルにしてアニメに登場させるのってかなり一瞬の場合が多いと思うのですが、『司津屋』=竹林亭はガッツリ出てきます。
お店の中の場面もありますが、店内もそっくりでした。
ちなみに「有頂天家族」で竹林亭に入った下鴨矢三郎が注文したのは玉子丼でした。
アクセス
基本情報
住所:〒602-0831 京都府京都市上京区立本寺前町81−1
営業時間:11:00~15:00、17:00~20:00(火曜定休)
地下鉄烏丸線の今出川駅から徒歩10分、叡山本線の出町柳駅から枡形商店街を抜けて徒歩7分です。
駐車場
駐車場はありません。