いま京都で最も話題のラーメン屋の1つであろう『名前のないラーメン屋』に行ってきました。
本当に店名がないので、Googleマップに表示されている『名前のないラーメン屋』で書きたいと思います。
行ってみたら分かりましたが、ラーメンは普通に美味しいし、オシャレな店内で、カップルでも女性ひとりでも入りやすく、しかも名前がないという変わったコンセプトということで、まさにメディアが好みそうなお店だな~と。
これはしばらく、色んな雑誌やWEBサイトがこぞって取り上げると思います。
そういうメディアは良いことしか書かないでしょうから、本ブログでは良いところも悪いところもキッチリ書いてご紹介します!
『名前のないラーメン屋』って何?
本来の店名は『(名前、看板はございません)』
冒頭にも書きましたが、『名前のないラーメン屋』というのは通称であり、Googleマップにはその店名で載っているので、本ブログでもそれを使わせてもらいました。
しかし、本来の店名(と言っていいのか不明ですが・・・)は『(名前、看板はございません)』です。
少なくとも公式サイトにはそのように記載されています。
人気ラーメン店を手掛ける会社の新店舗
上で紹介した公式サイトを見れば分かりますが、実は『名前のないラーメン屋』は、京都で人気ラーメン店を手掛ける会社の新店舗なのです。
他にも
- 高倉二条
- 和醸良麺 すがり
- 台湾縁
と、京都に2店舗、台北に1店舗を運営しています。
これを聞いて何となく納得する方も多いのではないでしょうか。
『名前のないラーメン屋』をいきなり1店舗目として作ったとしたら、めちゃくちゃぶっ飛んでいるオーナーだと思いますが、ちゃんと何店舗かを人気店にした実力をもってしての『名前のないラーメン屋』なのです。
行き方
Googleマップを見れば行けるはずですが、看板が無いので分かりにくいといえば分かりにくいです。
ということで、『名前のないラーメン屋』への行き方を説明します。
『名前のないラーメン屋』は高瀬川という川沿いにあります。
この写真のように、川の向こう側からは、地下にあるお店がちょっとだけ見えます。
そして、姉小路橋(あやねこうじばし)を渡ります。
ここのビルの地下1階が『名前のないラーメン屋』です。
ビルのテナントを紹介する看板がありますが、B(地下)のところには何も書かれていません。
店内
コンクリート打ちっぱなしの店内はよくあるとしても、こんなに木が伸びているお店は珍しいのではないでしょうか。
レトロな色合いのウォーターサーバーも洒落ています。
さすがに券売機はそういうものが無かったのか、普通にラーメン屋や回転寿司屋によくあるような券売機で、異物感を感じてしまいました。
店内は徹底して無駄を省いたミニマリストの家のようですが、一方で木は無駄以外の何物でもないので、その対比が不思議な空間を演出しています。
混雑具合
休日は行列ができることもあるそうですが、僕たちが行った金曜の2時くらいには全く行列はありませんでした。
先客が2人居て、僕たちが食べている間に3人が入ってきたというくらいの混雑具合でした。
『名前のないラーメン屋』のラーメン
ラーメンもスープも3種類
店内にはメニューや説明が無いので、事前に調べておかないと券売機で迷うと思います。
まず、ラーメンは3種類です。
- らーめん
- つけめん
- カレーつけめん
そして、らーめんとつけめんに関しては、スープも3種類です。
- 淡麗(鶏モモ肉のみから抽出したあっさり肉スープ)
- 重層(淡麗と濃厚をブレンド)
- 濃厚(鶏ガラを煮詰めたスープ)
で、つけめんの場合は、さらに具材も3種類から選びます。
- もつ
- チャーシュー
- 黒毛和牛
初見だったら難しいでしょ?
個人的には、最初に『名前のないラーメン屋』へ行ったなら、つけめんの重厚スープがオススメです。
理由はいくつかあるのですが、実際にラーメンを食べた感想と合わせて、下で説明します。
淡麗らーめん+素揚野菜3種
淡麗らーめん 800円 素揚野菜3種トッピング 300円
こちらは妻チョイスです。
つけめんが好きではないので、普通のラーメンと、あっさりという言葉につられて淡麗スープを選択しました。
そこに女性受けが良さそうな素揚野菜3種をトッピングしています。
『名前のないラーメン屋』は、オペレーションを工夫して人件費等を節約し、食材にお金をかけてオンリーワンのラーメンを提供すると公式サイトには記載されています。
確かにその通り、食材はとても良い物を使っているなと感じました。
素揚野菜は本当に美味しいので、300円はちょっと高いかもしれませんが、野菜好きならトッピングしてみることをオススメします。
一方で、麺とスープは正直に言って、ちょっとイマイチでした。
まず麺は、かなり柔らかくてコシを感じません。
おそらくですが、麺は水でしめる”つけめん”の方が基準となっているのだと思いますが、茹でてから熱いスープに入れるラーメンの方は、麺の良さを感じられませんでした。
淡麗スープは”あっさり”を期待していたのですが、”あっさり”というよりも、出汁が薄いから塩で調整したという感じです。
個人的にはもっと塩分少なめにしてほしいです。
重層つけめん(モツ)
重層つけめん(モツ) 900円
僕チョイスで、つけ麺 → 重厚スープ → モツを選びました。
おそらくこれが『名前のないラーメン屋』の最もスタンダードなメニューであり、個人的にオススメでもあります。
淡麗らーめんの麺とスープには文句を書きましたが、その点が重厚つけめんでは改善されます。
麺はちゃんとコシがあり、重厚スープは出汁と塩のバランスが良いです。
そして、具材のモツがまた素晴らしく美味しい!
旨みが閉じ込められているのと、バーナーで炙った香ばしさが素晴らしく、ぶっちゃけつけめんよりもモツの方が印象に残るほどです。
唯一の残念な点はミニトマトでした。
これてっきり、ただのフレッシュなミニトマトで、つけめんやモツのこってりさを中和してくれるものだと思っていたのです。
それが食べてみると、ミニトマトにまで味がついており・・・勝手にフレッシュなものを想像した僕が悪かったのかもしれませんが、残念すぎました。
味変え
味変えの調味料は引き出しに入っています。
定番の一味や胡椒の他に、山椒やガラムマサラもあります。
つけめんの場合は一口ずつ色々な味変えをして楽しめるのが良いですね。
意外にガラリと印象を変えて美味しくしてくれるのがガラムマサラ。
初体験でしたが、これは良いと思いました。
カレーつけめんもありますが、ここが初めてなら、つけめんにガラムマサラをふりかけて試してみることをオススメします。
つけめんにはもう1つ味変えがあります。
つけめんを半分ほど食べたところで店員さんが出してくれる香りオイルです。
柑橘系の香りが爽やかです。
個人的には、ノーマルのつけめんよりも、香りオイルをかけたつけめんの方が美味しいと思いました。
モツにかけても美味しいよ!
『名前のないラーメン屋』のラーメンを食べてみた感想
ということで、総合的な感想です。
らーめんよりつけめんが正解だったな~
確かに!でも野菜は本当に美味しかった
つけめん美味しいし、店内オシャレだし、話題になるのも分かるね。
雑誌の人が好きそうなお店だよね。
しかし、あの音楽なんだったん?
※なぜか僕たちが行ったときは、よく分からないユーロビートがかなりの音量でかかっていました。
あれ、お店の雰囲気に合ってなくて謎だった
たぶんお店のデザインを理解している人が不在だったんだろうね
音楽まで含めて空間デザインなのになあ
あのお店ならクラシックかジャズを超小さい音で流すべきでしょ
ラーメンは普通に美味しかったので言うことはなく、お店で流れていた全く雰囲気に合わない謎の音楽が話題になったのでした。
アクセス
基本情報
住所:〒604-8005 京都府京都市中京区恵比須町534−31 CEO木屋町ビルB1″
営業時間:11:30~15:00、18:00~21:00(土日)、18:00~22:00(月~金)
三条駅から徒歩4分、京都市役所前駅から徒歩5分です。
Webサイト
公式Webサイト:http://www.takakura-nijo.jp/
駐車場
駐車場はありませんし、道も細いところなので電車で行くことをオススメします。
近くのコインパーキングは、NPC24H木屋町御池パーキングで、20分200円です。