京都の中華料理店として大人気の『マルシン飯店』に行ってきました。
ググってみれば分かる通り、人気メニューである天津飯と熟成豚肉ギョーザを褒めちぎるブログや口コミが溢れています。
そんな褒めちぎるだけで果たして本当に読者の参考になるんでしょうか?
実際に行列に並んで、天津飯と熟成豚肉ギョーザを食べてみて、『マルシン飯店』の存在意義について考えてみました。
褒めるところは褒めつつ、正直な感想をご紹介します。
東山の『マルシン飯店』
行列のできる人気中華料理店
マルシン飯店の最寄駅は東山駅です。
京都で飲食店の多い鴨川周辺や、観光地である八坂神社や平安神宮とは微妙に離れている位置にあります。
土曜の13時頃にマルシン飯店を訪れました。この日も約20人の行列ができており、人気のほどが伺えます。
予約は不可ですし、名前を紙に書く方式でもありません。
単純に店の前に並んで、順番に店内に案内されていくだけです。
行列の前にはサンプルケース。
ここにあるのはメニューの一部だけです。なぜか人気メニューの天津飯はここにはありません。
冬で寒かったので、麺類も捨てがたいな~とか、初めて行く中華料理店はやっぱりチャーハンが気になるな~とか迷いながら待っていました。
45分ほど並んでようやく先頭に来ました。ここが入口。
店内の座席は30席ほどで、できるだけ相席で案内しているようですが、多少は空きもできてしまうので、1回転で20人分くらいでしょうか。それで45分待ちくらいということになります。
開店当時は午前11時~翌朝6時までという営業時間は京都ではとても珍しかったそうです。というか今でもかなり珍しいのではないでしょうか?
メニュー
やっと店内に入り、メニューを見てびっくり。外のサンプルケースより遥かに多い、充実のメニューです。
珍しいのはジンギスカンやチャンポンあたりでしょうか。もはや中華料理ではないような・・・。
メニュー裏側は写真入りです。
定食(おそらく日替り)もあるのが、何とも良いですね。
メニューの豊富さから言って、かなりの回数を通わないと制覇できません。
そして何と言っても安い。
京都の飲食店は(観光地価格を除けば)全般的に東京よりはかなり安いと思いますが、それにしてもマルシン飯店はかなり安いと思います。
ザ 町の中華屋さん
メニューの豊富さ、値段の安さ、店内の雑多さ・・・
どれを取っても、これぞザ 町の中華屋さんという印象でした。(後ほど書きますが味についても)
『マルシン飯店』の中華料理
いざ、注文!
悩みに悩みましたが、人気メニューの天津飯と熟成豚肉ギョーザ、そして中華丼と酢豚を注文しました。
僕も妻も天津飯はほとんど食べたことがないのですが、人気メニューだということでやっぱり注文することにしました。ほとんどのお客さんが天津飯を注文していましたので、人気メニューには違いないと思います。
天津飯って皆さんそんなに食べるんですかね?
僕の印象だけかもしれませんが、東京に居る時に王将で天津飯を食べるのってもれなく関西人だったんですよねえ。関西人以外に食べる人を見たことがない・・・。
ちなみに僕は中華丼が大好きで、妻は酢豚が大好きなので、マルシン飯店でもこの2つを注文してしまいました。
それでは実食レポートです。
天津飯
天津飯 700円
ボリューム満点です。卵3個分とご飯250gあるとか。餡もたっぷりで丼に並々と入っています。
ご飯に被さっているトロトロ卵だけでなく、餡の中にもふわふわ卵が入っており、卵好きには堪らない逸品です。
天津飯に何のトキメキもない僕ですが、これは確かに美味しいと思いました。
ちなみに、関西の天津飯の定番(?)なのか醤油餡です。甘酢餡ではありません。
熱々トロトロで美味い!
甘酢餡じゃないんだ・・・お酢入れたいかも。
餡がちょっと塩っぱいね。
酢豚
酢豚 900円
町の中華料理屋さん的な酢豚です。黒酢でもなければケチャップでもなく、醤油と鶏ガラベースのタレでしょうか。
酢豚の玉ねぎが好きなんだよね~。これもシャキシャキ感が残りつつ甘くて美味しい
豚肉はカラッと揚げたのが好みなんだけど、これはちょっとベッチャリしてるなあ
酢豚好きだけに辛口評価の妻でした。
中華丼
中華丼 700円
なぜか昔から中華丼が好きな僕です。この餡もおそらく天津飯と同じ物だと思います。餡の中にふわふわ卵が紛れ込んでいました。
海鮮やお肉は少なめ、野菜たっぷりです。野菜多めの方が好きであればオススメします。
天津飯もそうなのですが、ご飯が結構美味しいです。中華料理屋のご飯ってパサパサしていることが多いですが、マルシン飯店のは普通にふっくらしたご飯です。
うずらの卵が無い!
あっても嬉しい訳じゃないんだけど、無いと無いでちょっと悲しい・・・
熟成豚肉ギョーザ
熟成豚肉ギョーザ 380円
写真を撮る前に1個食べてしまったので5個ですが、本来は6個入りです。
酢胡椒で食べることが店員さんのオススメです。
実は、僕はどこのお店でも家でも酢胡椒派なので、マルシン飯店とは気が合うなと思いました。
マルシン飯店が酢胡椒をオススメしているのは、餃子に既に味がついているからだと思います。
皮がパリッと焼けてて美味しい。
餃子自体にしっかり味がついてるね。
熟成豚肉のすごさはよく分からないけど、餡に肉の旨味がよく出てる。
マルシン飯店の中華料理を食べた感想 ~マルシン飯店の存在意義とは?!~
満腹でお店を出て、マルシン飯店の中華料理の感想戦です。
僕たちの考えるマルシン飯店の存在意義とは?!
美味かった~満腹!
1時間弱待つのは無いな~。次来たいとは思えない。
やっぱりあくまで町の中華屋さんなんだよね。
めっちゃ料理の美味い近所のおばさんが作った感じ。
※断っておきますが、これは僕にとっての褒め言葉です。
プロの味ではないよね。
マルシン飯店より美味しい中華なら池袋や中華街にいくらでもある。
そうだけど、それだとあの値段(安さ)にはならんでしょ。
確かに~。でも京都観光に来てマルシン飯店に行くのは無いわ。
それは無いね~。あくまで町の中華屋さんとして優秀なお店だから。
並ばないなら月2回ペースで行きたい。
並ばないなら行きたいけど、並ぶなら無理だわ~。
観光客にまでオススメするのは、地元客にも観光客にも迷惑でしょこれ。
ということで、マルシン飯店の存在意義とは『ザ町の中華屋さん』ということに尽きると思います。
行列に並んでまで観光客が食べるのは違うなと思います。そんなにハードルを上げて食べるような中華料理ではありません。
もっと言うと、京都市民であってもわざわざ電車に乗って食べに行くのも違うなと思います。
あくまで思い立ったらふらっと歩いて行けるような地元民のための町の中華屋さんなんですよね。
ざわざわ京都に行って食べる価値があるとか、観光客でもここに行けば京都通だとか、そういう口コミには全く同意できませんでした。
これが、実際に行列に並んで、天津飯と熟成豚肉ギョーザを食べてみて、『マルシン飯店』の存在意義について考えてみた正直な感想です。
アクセス
基本情報
住所:〒605-0013 京都府京都市東山区南西海子町 東大路三条下ル南西海子町431-3
営業時間:11:00~翌6:00(火曜定休)
地下鉄東西線の東山駅から徒歩1分。三条京阪駅からなら徒歩8分です。
八坂神社からは徒歩9分、平安神宮からは徒歩13分なので、少し歩きますが観光ついでに寄ることもできなくはないです。
深夜というか早朝の6時まで営業しているので、夜に飲んだ後のシメで行く方も多いようです。
Webサイト
公式サイト:https://marushinhanten.com/
街の中華屋さんらしからぬ、情報量も多くてしかも見やすい、プロっぽいWebサイトです。メニューもギッシリ載っていますし、熟成豚肉ギョーザについての熱意溢れる説明もあります。
行列の待ち時間にWebサイトを見てみると暇つぶしにもなって良いと思います。
駐車場
駐車場はありません。電車と徒歩で行くのがベターです。