京都市内(中心部)の桜の見頃は4月上旬で、当ブログでも京都府立植物園や宝ヶ池公園の桜をレポートしました。
そんな桜が散ってしまった4月下旬、遅れて見頃になるのが京北の桜です。
京都市内中心部から車で1時間ほどかかる地域であり、一応京都駅から周山行きのバスを使って行けるものの、観光客はほとんど居ない穴場となっています。
今回は京北の桜の中でも最も有名な『黒田百年桜』と『常照皇寺』を見に行ってきましたので、ご紹介します。
京北の桜は遅咲きで穴場!
京北とは?
京都に移住してきてから初めて”京北”という地名を知りましたが、旧京北町のあたりを指す地名で、2005年から京都市右京区に編入しています。
京都市の地図を見ていると右京区(と左京区もだけど)は広すぎでしょ!と思いましたが、そういう編入の歴史があるのだそうです。
標高300~400mくらいの山間部であるため、京都市内中心部と比べると気温が低く、桜が見頃となる時期も遅くなります。
見頃の時期は?
2019年は4月22日~23日が満開の見頃でした。
黒田百年桜については目の前のコンビニ「おーらい黒田屋」さんがWEBサイトで「今日の黒田百年桜」と題して毎日写真をアップされていますので、桜の咲き具合を確認することができます。
僕たちは、満開の時期は平日だったこともあって行けず、散り始めてしまった4月27日に行ってみたので、その様子をレポートします。
『黒田百年桜』の桜
まずは黒田百年桜です。
春日神社というところの向かって左側にあるのが『黒田百年桜』です。
写真の通り、満開から5日間しか経っていないのですが、だいぶ散ってしまっていました。
その年の気温や天候にもよると思いますが、満開にあわせて見られるかは運ですね。
この『黒田百年桜』がなぜ有名かというと、突然変異で出来た珍しい桜だからです。
基本的には八重咲き(花びらが多い)なのですが、10~12の内に1つは一重咲き(花びらが少ない)が混じっているのです。
そして突然変異であるがゆえに種子ができないので増やせないと思われていましたが、桜守の佐野籐右衛門親子が30年に及ぶ執念により苗作りに成功しました。
『黒田百年桜』と命名されていますが、実際の樹齢は300年を超えているそうです。
桜の花をアップにしてみました。
ちょっと当日は曇で暗かったので明るさをいじっています。
すでに散り始めていることもあって、どれが八重咲きでどれが一重咲きなのか、素人目にはちょっと分かりませんでした・・・。
どれも八重咲きってほど、八重じゃなくない?
黒田百年桜を引いて見るとこんな感じ。
満開から5日しか経ってないのにかなり散ってますよね~。
満開の頃に見てみるとちゃんと八重咲きと一重咲きが分かるのかもしれませんので、ぜひ満開に訪れたい場所ですね。
ちなみに、春日神社の向かって右側には八重咲きの桜もあります。
こちらは『黒田百年桜』ほどは散っておらず、ほぼ満開でした。
これならハッキリと八重咲きと分かりますね。
駐車場はお隣の学校(閉鎖済み?)のグラウンド部分が解放されていて無料で停められます。
僕が行ったときは、他に1台しか停まっていないほど人が居ませんでした・・・穴場です。
グラウンドの奥の方にも立派な桜が咲いており、散った花びらが舞っていて、これはこれで綺麗でした。
『常照皇寺』の桜
『常照皇寺』は南北朝時代(室町時代初期)に、光厳上皇が開創し、死後に葬られたお寺です。
『黒田百年桜』から車で5分ほどなので、セットで観光する方が多いと思います。
こちらも無料駐車場があるので便利です。
ちなみに僕が行ったときは土曜のお昼頃ながら車は2~3台しか停まっていませんでした。
こちらも穴場!
無料で見られるゾーンだけ見て回りました。
こちらは『常照皇寺』内のお庭。
京都市内はもう初夏の様相で青々としていますが、ここはまだひんやりとして春というよりまだ冬という感じです。
『常照皇寺』内には、拝観料を支払って寺内の庭園にある九重桜を見ることができますが、無料のゾーンにも「門前一本桜」があります。
それがこちら。
芝生の丘に植えられた枝垂れ桜です。
こちらも2019年4月27日時点では少し散ってしまっていて、満開の見頃には遅れてしまいました。
写真のように”京北十景”と立て札がありました。
誰だどのように選んだのか謎ですが、ググってみると以下の十景であるようです。
- 常照皇寺
- 芹生の里
- 八丁・片波源流域
- 福徳寺と桜
- 滝又滝
- 栗尾峠の展望
- 魚ヶ渕のつり橋と桜
- 周山城址
- 菩提樹の道とゼミナールハウスからの眺望
- 宇津峡
桜に関しては、『福徳寺と桜』と『魚ヶ渕のつり橋と桜』も選ばれているので、こちらも一緒に回ってみるのも面白いかもしれません。
アクセス
黒田百年桜
基本情報
住所:〒601-0402 京都府京都市右京区京北上黒田町
京都市中心部から車で約1時間です。
バスで行く場合は、京都駅から西日本JRバスで「周山」へ行き、京北ふるさとバスで「黒田」へ。
「周山フリー乗車券」とふるさとバス「一日乗車券」の2つを使って行くとお得です。
Webサイト
京都市右京区Webサイト:https://www.city.kyoto.lg.jp/ukyo/page/0000011866.html
おーらい黒田屋Webサイト(桜の開花状況はこちらで):http://ohraikurodaya.sakura.ne.jp/sakura
駐車場
隣の学校(廃校済み?)のグラウンドが無料駐車場として解放されています。
常照皇寺
基本情報
住所:〒601-0313 京都府京都市右京区京北井戸町丸山14−6
拝観時間:9:00~16:00
「門前一本桜」は拝観料不要でいつでも見ることができます。
京都市中心部から車で約1時間です。
バスで行く場合は、京都駅から西日本JRバスで「周山」へ行き、京北ふるさとバスで「山国御陵前」へ。
「周山フリー乗車券」とふるさとバス「一日乗車券」の2つを使って行くとお得です。
Webサイト
京都市右京区Webサイト:https://www.city.kyoto.lg.jp/ukyo/page/0000011897.html
京都府観光ガイド:https://www.kyoto-kankou.or.jp/info_search/?id=487&r=1556595981.7967
駐車場
常照皇寺に向かって左側に無料駐車場があります。
まとめ
2019年4月下旬に、遅咲きの京北の桜を見に『黒田百年桜』と『常照皇寺』へ行ってきました。
もう散り始めていましたが、今年最後のお花見ができました。
京都市中心部から遠いため、観光客はほとんどおらず、京北の桜はどこも穴場だと思いました。
バスで行くのはかなり面倒なので、車で行ける方は一度は見に行ってみてはいかがでしょうか?
田舎らしく駐車場も無料ですし、ちょっとしたドライブには良いと思います。