京都の夏といえば鴨川納涼床というイメージがあり、せっかく京都に移住してきたのだから1回体験してみよう!ということになりました。
鴨川沿いには納涼床を行っている店舗が立ち並んでいるのですが、その中でも和食でお手頃価格ということで『豆水楼 木屋町本店』に予約して行ってきました。
結論から言うと、ちょっとニュアンスが難しいですが、
- 楽しいし美味しいし、行ってみたことに後悔はない
- それなら来年も行くか?というと、たぶんもう行かない
と思いました。
つまり、初体験してみるのはオススメだけど毎年行くようなものでもないという感じです。
ということで『豆水楼 木屋町本店』で鴨川納涼床を初体験してみた様子と感想を詳しくご紹介します。
『豆水楼 木屋町本店』の鴨川納涼床
京都の夏といえば納涼床
京都の夏といえば何となくイメージがあったのが鴨川沿いにできる納涼床です。
エアコンが普及した現代においては、絶対それ涼しくないよねと思ってしまいますが、京都に移住した縁ということで体験してみることにしました。
ちなみに、鴨川納涼床をイメージする方がほとんどだと思いますが、実はもっと上流の貴船でも納涼床をやっているそうです。
こちらは上流(=山を登る)ということや、川に激近(というより川の真上)なこともあって、鴨川納涼床よりもかなり涼しそうです。
電話予約
鴨川沿いの納涼床は多くのお店が実施しています。
個人的には意外だったのは和食店に限らないということ。
何となく京都=和食のイメージで、しかも納涼床なら尚更なのですが、実際にはイタリアンやエスニックなどのお店もあってバラエティに富んでいます。
とは言っても当初のイメージ通り和食店にすることにして、お手頃なお店を探してたどり着いたのが『豆水楼 木屋町本店』でした。
8月初旬の混雑していそうな時期でしたが、電話してみるとその週の土曜日で予約が取れました。
予約時に大切なことは納涼床の中でもどの辺の席なのかを確認することです。
同じ納涼床でも、川側の席かお店側の席かで気分が違ってきますので、希望の席を伝えましょう。
細い路地にある
さて、当日。『豆水楼 木屋町本店』へと向かいます。
鴨川から1本内側(西側)の道を進むと、上の写真のように小さな看板を発見しました。
そこを曲がると・・・
細長い路地になっていて、この写真の奥側が鴨川です。
ここをずんずん進んでいくと・・・
『豆水楼 木屋町本店』がありました。
なぜこんなホラーな感じのフォントなの・・・
ということで入店して、鴨川納涼床を初体験です!
『豆水楼 木屋町本店』の納涼床
予約したのは最も川側の席です。
納涼床には全部で25~30くらいの席がありました。
川側の席からお店側を向くとこんな感じです。
この写真の奥の方は、納涼床でも最もお店側の席ということになりますが、そこの席になっても同じ席料なのでかなり損した気分になるのではないでしょうか・・・。
ちなみに、席にはうちわと虫よけがあります。
虫よけは各席に置いてあるので準備万全という感じですが、心配な方は虫よけスプレーなどを持っていくと良いかと思います。
『豆水楼 木屋町本店』の夜コース料理
メニュー
夜のコース料理は
- 東山 4,876円
- 高瀬川 6,010円
- 雅 7,711円
の3コースです。
数字に強い方は写真のメニューを見て、括弧内の税込価格がおかしい?と思ったかもしれませんが、これは消費税(8%)とサービス料(5%)が掛け算された数字になっています。
このコース料金に加えて、納涼床の場合は席料が1人1,000円加算されます。
ちなみに、コースは予約の時点では決める必要はなく、お店に行ってから選ぶことができます。
高瀬川コース
高瀬川と雅は季節の料理1品の違いで+1,700円になっています。
さすがに豆腐料理で7,700円は高いのでは・・・
1品しか違わないし高瀬川でいいじゃん!
という、日和見的な発想で、高瀬川コースを注文しました。
コースの内容は大体はこんな感じというもので、その時によって素材や料理は変わるようです。
それでは料理をご紹介します。
旬の料理①:前菜
前菜は、変わり種の豆腐3種と、海苔と梅。
彩りも美しく、変わった味の豆腐が楽しめました。
旬の料理②:ゆば
生湯葉でトロッとしており、豆臭さもなく、とても美味しかったです。
添えられている細切りのきゅうりがいいアクセントになって飽きさせません。
これが一番美味しかったかも!
旬の料理③:コーンスープ
写真撮り忘れです。
夏が旬のとうもろこしを使った生ぬるいスープでした。
納涼床といってもかなり暑かったので、味は美味しくても温度的にイマイチだったかも・・・。
おぼろ豆腐
『豆水楼』の名物料理です。
夏場は湯豆腐ではなく、冷たいお豆腐で、おかわり自由です。
大豆の味が濃くて美味しいお豆腐でした。
ただ・・・個人的にはこの値段を出してもこんなもんか~という思いもありました。
実は妻の実家はドの付く田舎で、水がめちゃくちゃ綺麗なのですが、そこで売られている地元の豆腐が数十円なのに激ウマなんです。
『豆水楼』の豆腐は確かに豆の美味さがありますが、妻の実家の豆腐は水の美味さがあり、種類は違えど甲乙つけがたいです。
値段が全然違うことを考えると、ちょっとうーんとなってしまいました。
何が言いたいかというと、『豆水楼』だからといって豆腐への過度な期待は禁物だと思います。
旬の料理④:賀茂なすチーズ焼き
賀茂なすのまったりとした甘さと、チーズの塩気、そして焼いたことによる香ばしさが非常にバランスよく、美味しかったです。
これが一番美味しかったかも!
旬の料理⑤:鴨の椀物
鴨肉とブロッコリー、下は何だったか忘れてしまいました・・・(カブ?大根?)
いずれにしても、鴨肉に臭みがあってイマイチでした。
旬の料理⑥:天ぷらと春巻き
そのまま普通の天ぷらと春巻きでした。
お茶漬け
お茶漬けと香の物です。
かなりお腹いっぱいだったのでお茶漬けでサラサラと食べられて良かったです。
それにしても京都でお茶漬けを出されると”早く帰れ”の意味という話を聞くので、勝手になんだか落ち着きませんでした・・・。
デザート
シャーベットアイスにて〆です。
鴨川納涼床を初体験してみた感想
ということで、初めての鴨川納涼床で『豆水楼 木屋町本店』に行ってみた感想です。
良かったところ
まず最初に、今までは京都の夏のイメージでしかなかった納涼床を実際に体験できたのは良かったです。
観光や移住で京都に来た人は1回は体験してみても良いと思います。
次に『豆水楼 木屋町本店』の感想としては、
- 電話予約時に納涼床のどこの席なのか確認・確定できる
- 京都らしい和食を食べられる
という点が良かったと思います。
お店側の席だと納涼床の意味が半減してしまうので、川側の席を確定できるのは良かったです。
悪かったところ
以下の理由により、鴨川納涼床はリピートしないと思います。
- やっぱり暑い
- 鴨川沿いは整備されているので、納涼床より川沿いに座った方がいい
後者についてですが、納涼床に座って鴨川を眺めるとその間に多くの方が座っているんですよね。
なんというか席料を払って納涼床にいるより、無料で鴨川沿いに座った方が景色が良いというのは微妙に腑に落ちませんでした・・・。
納涼床は観光客、鴨川沿いに座ってコンビニで買ってきたものを食べるのは地元民という感じでした。
次に『豆水楼 木屋町本店』の感想としては、
- 今回選んだ高瀬川コース6,000円(+席料1,000円)は、コスパは正直イマイチ
という点が悪かったと思います。
納涼床ではなく冷房の効いた店内で食べている方もいらっしゃいましたが、あのコース料理で6,000円はちょっと高いかなあという印象です。
結局はやっぱり観光地価格なのだと思います。
アクセス
基本情報
住所:〒604-8001 京都府京都市中京区上大阪町 三条上ル上大阪町517-3
営業時間:11:30~14:00、17:00~21:00(無休)
地下鉄東西線の京都市役所前駅から徒歩2分、京阪本線の三条駅から徒歩4分です。
Webサイト
公式Webサイト:http://tousuiro.com/kiyamachi
コースメニューの献立が写真入りで載っていますので、事前に確認して決めておくことをオススメします。
駐車場
駐車場はありません。