金沢ではよくお寿司屋さん、特に『まいもん寿司』に行くことが多いのですが(詳細はこちら)、今回は趣向を変えてフレンチに行ってみました。
選んだのは『tawara』というお店。
京都で修行されたシェフがUターンして開店、地元金沢の四季を感じる食材を使った創作フレンチです。
コースで9皿という皿数の多さと確かなクオリティで、税別7,300円はコスパ良すぎです。
東京はもちろん京都であれば、確実に1万円超は取れるコースだと思います。
ということで、金沢のフレンチ『tawara』についてご紹介します。
金沢のフレンチ『tawara』
京都で修行したシェフ
オーナーシェフ俵さんは、京都の有名フレンチ(祇園の某店)で修行されたそうで、その後に地元金沢へ帰ってきて『tawara』をオープンしました。
公式サイトにあるコンセプトを見てみると、特に、季節の食材や器にこだわりを持っているようです。
あと、僕たちは飲めないのですが、ワインにもこだわりがあるようで、お料理に合ったワインを提供するペアリングコースもオススメのようです。
実際に僕たちの隣に座っていた2人組はペアリングコースを楽しまれていました。
ちなみに、席は、カウンターが6席ほど、テーブル席は4人×2組くらい(2人で座るのもOKっぽいです)な感じです。
ネット予約可能
公式サイトからネット予約が可能です。
→こちら:https://tawara-kanazawa.jp/about
コースや席(カウンターorテーブル)が選べ、苦手な食材やアレルギー等も記入するところがあります。
リマインドで前日にメールも届くので便利だと思います。
メニュー
メニューはこんな感じで、お値段は税抜。
- ランチ
- 3,800円(6品)
- 7,300円(9品)
- ディナー
- 7,300円(9品)
- 9,800円(9品)
ランチとディナーの7,300円は同じ内容なのかも?
あとちょっと残念というか商売下手かもと思ってしまったのが、ディナーの7,300円と9,800円の違いが何も書いていないところです。
どちらも9品なので、皿数は変わらず、内容に高価な食材が入るのかも?
内容が不明だったので僕たちは7,300円のコースを選んで予約しました。
『tawara』のディナーコースを食べてみた感想
ディナーコースの内容
前菜からデザートまで9皿のディナーコース7,300円(税抜)の内容を順にご紹介します。
イワシのペーストをもなかで挟んで食べる前菜です。
ナッツやバジルペーストも使っていて、海のイワシの上に野山が再現されているかの見た目も美しく、味のバランス、食感まで計算された美味しさ。
最初からもうスペシャリテ感のある、かなりクオリティの高い逸品。
コース全てを食べ終わってからどれが美味しかったか話し合ったのですが、
これいちばん美味しかった!
迷ったけど2番!
と、妻1位、僕2位という結果でした。
2皿目の前菜は、魚とトマトのサラダ。
鯛系の魚のお刺身で、これも海と山の幸の一体感の妙。
お皿もこだわりの冷え具合です。
3皿目の前菜。
バイ貝、梨、加賀太胡瓜のサラダに、ヨーグルトドレッシングです。
どれも金沢の地元食材を使ったもので、夏~秋の金沢らしい逸品だと思います。
3つそれぞれ食感が違うのが面白く、太胡瓜を入れたことによって全体がまとまった感じがして、太胡瓜ってこういう使い方ができるんだと発見でした。
ちなみに、どれが美味しかったかの話し合いでは
これがいちばん美味しかった!
これ2番!
という結果で、僕と妻で1、2位が逆になったものの、その2つが特に美味しかったと意見が一致しました。
まだ前菜なのですが・・・ということで続きます!
ここでパンのサーブ。
パンもバターも良いものを使っていて文句なしの美味しさです。
パンはおかわり自由なのも嬉しい。
ちょっとメインらしくなってきた4皿目。
タコやれんこんにオランデーズソースをかけたもの。
信じられないくらいタコが柔らかく調理されていて、酸味の強いオランデーズソースが食欲をそそな味付けです。
これが3番目に美味しかった!
と思っていたら変わり種?5皿目は洋風茶碗蒸し。
上はきのこ類を赤ワインで煮込んだようなソースというかスープというかな味付けで、下の方にいつもの茶碗蒸しが沈んでいて、フォアグラも入っていたりします。
創作フレンチらしいといえば”らしい”のですが、ちょっと印象に欠ける品でした。
6皿目は魚のメイン料理です。
秋鮭に酒粕ソースをかけたもので、ちょっと塩気がきつかったです。
いくら秋とはいえ、金沢の地魚ではないメインはちょっと残念感がありました。
コースを見返してみたときに一番印象が無かったのがこれです(前菜の印象が強すぎる・・・)。
7皿目は肉のメイン料理です。
鴨肉のローストですが、京都・亀岡の七谷鴨を使っているそうです。
鴨というと野生(ジビエ)なイメージがあると思いますが、七谷鴨は養鴨で、身が締まりつつもジューシーで旨味が溢れます。
京都で修行したならでは食材ですね。
ここに石川・押水の名産のいちじくを合わせています(これも美味い)。
あと、ピーナッツのローストと胡椒の浅漬け?のようなものもめちゃくちゃ美味しく、サイドまで手が抜かれていないことがよく分かります。
8皿目はイカのリゾット。
イクラも入りつつ、イカの肝の泡ソースが入っているので、かなり濃い感じかと思いきや、中にシソが散りばめられていて素晴らしく良い仕事をしてくれて全体がまとまっています。
コース全体を通しても思いますが、味にせよ、食感にせよ、バランスの取り方が抜群だと思います。
9皿目はモンブラン。
和栗クリームの下がパンナコッタになっているのですが、これが新しく、かつ軽く食べられるのでフレンチの〆のデザートとして大正解だと思いました。
3番目に美味しかったのはこれ!
最後のコーヒーと、お供のカヌレとクッキー。
いやこのカヌレがとても美味しく、最後の最後まで手を抜かない姿勢が素晴らしいと思います。
ディナーコースを食べてみた感想
コースの内容については、金沢らしい食材を多く使いつつ、皿数も多くて、どれも味や食感のバランスが良く、本当に満足でした。
これで税抜7,300円はコスパ良すぎだと思います、さすが金沢!
料理的にはフレンチの素人がどうこう言う点は無く、オススメできるコースです。
一方で、気になった点としては、調理がオーナーシェフの1人体制で9皿も出るので、コース全体で2時間半はかかったので時間には要注意です。
お酒を飲める方だとちょうどいいのかもしれませんが、僕たちにはちょっと長めでした。
あと、調理学校の実習生を受け入れているらしくて助手にしていたのですが、言い方がちょっとキツめ(でもよく聞いていると本当は優しい方なのも分かりました)なので、カウンターに座って聞こえすぎてしまうのは嫌な方もいると思います。
ということで、接客面では気になるところもありましたが、料理に関してはとても満足でオススメしたいです。
東京や京都ではこの値段でこれだけの料理を食べられる所は無いように思います。
金沢ならでは食材も色々と使っているので観光の方も楽しめると思います。
アクセス
基本情報
住所:〒920-0981 石川県金沢市片町2丁目10−19
営業時間:12:00~23:00(日曜定休)
金沢駅から来るまで7分、徒歩24分です。車でない場合はバスで香林坊まで出てから歩いていくと良いかと思います。
Webサイト
公式サイト:https://tawara-kanazawa.jp/
駐車場
駐車場はありません。
コインパーキングが多数あるのでどこかを利用しましょう。
僕が利用したのは大和あんしんパーキングというところで、結構広い場所なので停めやすいのですが、金沢にしては結構なお値段で、他にもうちょい安いところもあると思います。
公式サイトには平日夜は入庫時300円としか書いてありませんが、2時間50分停めて900円でした(30分150円かな?)。
大和あんしんパーキング公式サイト:http://daiwa-taxi.com/html/parking.html