京野菜と聞くと、小洒落た高い野菜という印象だったのですが、やはり地元京都になると安くて驚きました。
いちばん有名なのは九条ネギだと思いますが、京都に来たら普通に長ネギよりも安いので、九条ネギを買ってしまうようになりました。
そんな京都の野菜で今回オススメしたいのが『畑菜/はたけ菜』という野菜です。
冬の葉物野菜として、美味しくて安くて栄養豊富で、とにかく使えるヤツなんだということをご紹介します!
畑菜/はたけ菜とは?
冬の京野菜
江戸時代から栽培されていた記録がある伝統野菜で、今では京都でも伏見区や左京区ぐらいでしか作られていません。
気温が下がる1月~2月あたりが最も美味しいとされており、1月~4月くらいまで出荷・販売されています。
野菜が不足する冬にあって、貴重な葉物野菜として京都では長年親しまれています。
別名
畑菜/はたけ菜という名前は聞いたことがなかったのと、あまりにも一般的な名前(畑の菜ですもんね・・・)なので、何か別名で流通しているんじゃないか?と思ったのですが、別名は見つかりません。別名は特に無いようです。
そもそも京都外にも流通するほどは作られていないようで、京都内で畑菜/はたけ菜として流通・販売されているだけと思われます。
栄養成分
畑菜/はたけ菜はアブラナ科の緑黄色野菜で栄養豊富です。
冬の葉物野菜といえば、ほうれん草や同じアブラナ科の小松菜を思い浮かべますが、それらと比べても負けず劣らず栄養豊富な野菜です。
βカロチン、ビタミンB6、ビタミンC、カルシウム、鉄を豊富に含んでいます。ビタミンB6はたんぱく質や糖質、脂肪を適切に吸収し、脂肪肝を防ぐ働きがあるとされています。
畑菜/はたけ菜は栄養価の高い優れた緑黄色野菜であると紹介されています(→京都青果合同株式会社Webサイトより)。
めちゃくちゃ安い!
こちらが畑菜です。
半分は使ってしまったので、写真の倍量が1袋になっていたのですが、それがなんと60円でした。
同じくらいの量の小松菜やほうれん草なら150円くらいするところが、畑菜は60円。
めちゃくちゃ安くないですか?
あまりにも安かったので、そのときは畑菜が何かも分かっていませんでしたが、買ってしまいました。
ちなみに、購入したのは、出町桝形商店街のゑびす屋さんです。
▼出町桝形商店街のゑびす屋についてはコチラ
大根菜のようなクセのない味
値段につられて買ってしまった畑菜ですが、食べてみると大根菜に似ていると思いました。
ほうれん草や小松菜のようなクセは全くなく、素朴な美味しさです。青臭さもほとんど無いので、畑菜を嫌いな人はそうは居ないと思います。
辛子和え、白あえ、煮びたしの他、煮物、炒め物、和え物等、幅広く使うことができます。
畑菜のレシピ
辛子和え
京都では2月の初午(はつうま)の日(2月上旬)に、畑菜の辛子和えを食べる風習があるそうです。
畑菜を水少々で蒸し湯でにし、焼いて短冊切りしたおあげ、煎り胡麻、醤油、辛子、砂糖を和えれば出来上がりです。
畑菜の超定番レシピがこれです。
参考:京都のおばんざい
さつま揚げと畑菜の煮びたし
適当にオリジナルで作りました。
さつま揚げを1口サイズに切り、畑菜も3cmほどに切っておきます。
鍋に、めんつゆ、白だし、水、みりん、砂糖を入れて沸騰させ、さつま揚げと畑菜を投入して少し煮れば完成です。
簡単、美味いです。
クックパッドにもレシピは少ない・・・
レシピサイトの巨人クックパッドでも、畑菜のレシピは10品しかありません・・・(2019年1月時点)。
やはり相当マイナーな野菜っぽいですね。
それでも畑菜は何にでも使えると思いますし、小松菜や大根なのレシピはほとんどが流用できると思います。
まとめ
スーパーで見つけた激安の京野菜『畑菜』についてまとめてみました。
京都以外では見かけることは無いのかもしれませんね。かなりマイナーな野菜のようです。
それでも、美味しいし、安いし、栄養豊富だし、良いこと尽くめだと思います。
京都に移住してきて畑菜を見かけたら、そして検索してこのサイトに辿り着いたなら、ぜひ買ってみることをオススメします。
風邪をひかないように畑菜で栄養をとって寒い冬を乗り切りましょう!